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【外壁シーリング工事って、どんな工程なの?その①】切り打ち工法(二面接着)

現地調査の際、特によく見させていただいている部分のひとつでもあります「外壁のシーリング部」。外壁材はまだまだ綺麗と感じてもシーリング部の劣化により、外壁のヒビや割れに繋がり雨漏りの原因となる場合があります。また、外壁材が反ってしまうという事例もあります。

シーリング工事には2種類あります。二面接着と三面接着です。今回は多くの住宅で使用されている「サイディング材」の場合のシーリング工事「二面接着」のご説明と、実際工事をしたシーリング工事工程をご紹介したいと思います。

二面接着とは

最近の住宅の外壁材。窯業(ようぎょう)系サイディングの目地部に対するシーリングは二面接着で施工されています。目地には部材の温度差により伸縮建物の揺れ、歪みによるシーリング材に対するムーブメント(かすかな動き)が働いています。このようなムーブメントが働く目地の事をワーキングジョイントといいます。ワーキングジョイント(目地)に三面接着しますと、シーリング材が自由に動けず「ムーブメントへの追随と緩衝」というシーリング材本来の機能を果たせなくなります。結果として部材からのシーリング材の剥がれ、ひび割れ等を引き起こしてしまいます。

サイディングの目地部にボンドブレーカー付のハットジョイナーを使用するようになってから目地部の収まりが良くなりシーリング処理も改善されました。築15年以上のサイディング初期の建物ですとハットジョイナーを使用していないものもあります。そのような場合はバックアップ材もしくは、ボンドブレーカーを使用し二面接着を確保します。

★図で断面図を描くとこんな感じです

2面接着

二面接着によるシーリング工事工程

①シーリング部施工前の状態
切れている部分や酷い部分はシーリング材が無くなってしまい周辺の外壁が割れてしまっています。
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②旧シーリング材を撤去します
古いシーリング材を綺麗に撤去します。中に見えている青いものが「バックアップ材」です
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③養生
シーリング材を使用する際に、周辺の外壁部にシーリング材が付着しないようしっかり養生をします。
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④プライマー塗布
プライマーとは、primary(最初の)に由来する言葉で簡単に言ってしまえば最初に塗る塗料です。シーリングに関わらず外壁塗装の塗料でもプライマーはあります。要は、シーリング工事の下塗り材で、密着性を高めるものです。プライマーを塗布しないと仕上げのシーリング材が剥がれてしまいます。
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⑤新規シーリング材打ち
ここでやっと新規シーリング材打ちです。ここまでの準備工程をしっかり丁寧に行うことでメインのシーリング打ちを綺麗に作業できます。シーリング材は2成分型を使用しております。2成分型はシーリング職人でないと扱うことができないシーリング材です。ただ、扱いが細かく難しい分、耐久性や効果はよいです。ちなみにホームセンター等で販売されているのは1成分型です。こちらは職人でなくても扱うことが可能ですが、あまり耐久性はよくないです。
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⑥仕上げならし
シーリング材は打った直後はでこぼこしていますので、へらなどで綺麗にならします。
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⑦完成
※窓サッシ廻り、付帯部繋ぎ目等も工程は同様です。
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オプション(ジョイントガード設置)

外壁シーリング部の保護材として「ジョイントガード」というものがありますので、今回一緒にご紹介しておきます。こちらを設置することで、シーリング劣化を防ぐことができます。お見積りの際、オプションとしておすすめしています。では工程をご紹介します。※ジョイントガード設置は外壁塗装が全て完了してからになります。

 

①ジョイントガード本体の下地処理、塗装
メーカーは「ジャパンカーボライン」です。塗装がしやすいように最初に少し磨きます。そして設置場所に合わせて切断、吹付で外壁の色に塗装していきます。
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②取り付け
下地処理、塗装が完了したらシーリング部へ取り付けです。
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③取り付けビス部塗装
取り付けたビスの部分が剥き出しですと錆びてしまいますので、下塗り(錆止め)後、上塗り(外壁と同じもの)を塗装します。
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④完成
これで完成になります。樋の部分なども問題なく設置できます。ここまで行うと、シーリング部の心配はしばらくしなくても大丈夫ですね。
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以上が、二面接着によるシーリング工事の工程・説明でした。
次回は三面接着について掲載したいと思います。

 

 

  • 最終更新日:2024年2月14日
  • 投稿日:2016年12月11日
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